こんにちは。ゆうなです!
今回は、2023年4月に発売された藤川徳美先生の新刊についてご紹介します❗️
最近、うちの子 学校を休みがちなのよね。朝起きも苦手で何もやる気がしないみたい。
うちは落ち着きがなくて授業でフラフラ席を立つし友達とよく喧嘩になる・・・
子どもは成績不振だし僕も仕事でよく失敗するしで親子で凹むよ
その悩み、困りごと、藤川先生の最新本が解決のヒントになりますよ‼️
へ〜!藤川先生の本、何冊もあるよね?
大人の病気だけかと思ってたけど子どもも載ってるの?!
先生の著書は今回で11冊になります。(共著も合わせると12冊)
子どもを対象にした本は こちらで2冊目です。
今回はどんな病気の治療法が載ってるの?
発達障害をはじめ、起立性調節障害など4才〜高校3年生までの24例の改善症例が載っていてきっと参考になりますよ👍
中年の僕にも役に立つのかい?
ハイ❗️子どもも大人・高齢者もやることは同じなんです😊
- 20歳でパニック障害になったアラフォー・2児の母
- 2019年9月から藤川理論の栄養療法をスタート
- 3年で8割ほど改善。花粉症も改善していきたい
- 元 精神科ソーシャルワーカー
結論:栄養を十分に満たして学習し続ける
悩みの解決となる鍵は「脳の働き」
なや美さん、こまりさん、ミス男さんのような悩みの解決となる鍵は「脳の働き」です。
勉強や仕事に集中できる、やる気がある、ということは脳の働きがよいということだからです。
脳の働きを良くするには、まず栄養です。
バランスのいい食事ではなく、タンパク質をはじめとした脳の働きをよくする栄養を十分に満たしていけば、頭と体の調子が整い、落ち着きや集中力、意欲が生まれてきます。
タンパク質でなぜ脳の働きがよくなるの?
脳をつくる原材料はタンパク質だからです。
神経細胞のニューロンやその周りにあるグリア細胞のメインの材料はタンパク質と脂質で、神経伝達物質の材料もタンパク質です。
学習による刺激が必要
栄養が満たされることで、ニューロンネットワーク(脳の神経回路)が活性化し脳の働きがよくなり、記憶力や集中力もアップしますが、栄養だけで脳の働きがよくなるわけではありません。
神経細胞のニューロンに刺激を与える必要があります。
記憶や学習をつかさどる脳の海馬という部分では、日常的にニューロンが新しく生まれていますが、新しいことを学ぶという刺激がなければ消えてしまいます。
ニューロンは若いときに限らずいくつになっても生まれますが、勉強や学習をしないと消えてしまうので、栄養を満たして、学び続けることが大事です。
不調を治す食事、脳の働きをよくする食事
藤川先生のクリニックで初診患者さんへの配布資料を引用させていただきます。
<病気を予防する食事(令和4年10月26日改訂)>
すべての慢性疾患は、「活性酸素」により「慢性炎症」を生じ、細胞が「酸化」「糖化」されることにより生じる。うつ病、アルツハイマー病、ADHD(注意欠陥・多動性障害)、悪性腫瘍、脳梗塞、心筋梗塞、糖尿病、慢性関節リウマチ、潰瘍性大腸炎、アトピー、アレルギーなど。
予防するため、治すためには、以下の食事を心がける。
①十分量のタンパク質を摂取する
・われわれが持っている遺伝子(DNA)は、代謝酵素などのタンパク質の設計図。
・つまりDNAが設計図通り働くよう、タンパク質は十分量を摂取する必要がある。
・必要なタンパク質量は、プロテインスコア換算にて毎日体重と同じグラム数。つまり60kgの人なら60g / 日。
・植物性タンパクより、動物性タンパクの方が効率がよい。
・具体的には、ホエイプロテイン1日20g(60cc)×2回を飲み、卵3個+肉200gを目標に食べる。
・プロテインでお腹の調子が悪くなる人は、5g(15cc)×2回で開始する。
②糖質を減らす
・過剰な糖質は、細胞を「糖化」させる
・精製糖質(白米、小麦粉、砂糖)は減らす。
・具体的には、小麦、砂糖は極力控え、米も今までの半分に減らす。
・果糖を液体で摂ることは避ける。清涼飲料水、コーラ類、砂糖の入った缶コーヒー、市販の野菜ジュースや果物ジュースなど。
・果物の過量摂取は避ける。
③悪い脂質は避けて、良質の脂質を摂取する
・常温で保存できる一般的な植物油は「酸化」されやすいので避ける
・トランス脂肪酸(マーガリン、ショートニング)は直ちにやめる。
・偽物が多いオリーブオイルには要注意。
・炒め物にはラード、バターを用いる。
・中鎖脂肪酸のMCTオイルを積極的に用いる
④食塩をやめ、天然塩に変える
・ナトリウム(Na)しか入っていない食塩は直ちにやめる。
・カリウム(K)、マグネシウム(Mg)の多い天然塩に変える。
・カリウム、マグネシウムが最も多いのは、「ぬちまーす」「雪塩」「宗谷の塩」。
藤川徳美:親子ではじめる!天才ごはん(方丈社)
タンパク質がなぜ大切なのか、糖質の過剰摂取がなぜいけないのか、脂質や塩の選び方など過去の記事も参考にどうぞ🤗
脳の働きに必要なビタミン・ミネラル
食事の改善と一緒に、必要な栄養素を満たしていくことで脳の働きがよくなります。
鉄を摂ろう(特に女性)
鉄についてポイントをまとめてみます。
⚫︎赤血球をつくる役割
⚫︎神経伝達物質をつくる役割
⚫︎活性酸素を除去する役割
⚫︎エネルギー代謝を支える役割
⚫︎成長期の子どもや生理のある女性に不足しやすい
⚫︎妊娠・出産で大量に失われる
⚫︎食材には「ヘム鉄」と「非ヘム鉄」があるが吸収率の高いヘム鉄を選ぶ
⚫︎サプリの場合は「ヘム鉄」ではなく「キレート鉄」が効果がある
こちらの記事で鉄の役割や種類、オススメの食材、サプリの飲み方など詳しくご紹介しています。
マグネシウムを摂ろう
マグネシウムについてポイントをまとめてみます。
⚫︎人が生きるためのエネルギー(ATP)をつくるのに必要
⚫︎不調を治すためにも、学習能力をアップするためにも大切
⚫︎痛みの原因となる乳酸を減少させる
⚫︎精神的なストレスにより体内から奪われていくので現代は不足を招きやすい
⚫︎糖質を代謝するときもたくさん使われる
⚫︎カルシウム過多による臓器の機能障害を防いでくれる
⚫︎摂取には、点滴、経口、経皮の方法がある
⚫︎経口では、クエン酸マグネシウム、アミノ酸キレートのマグネシウムがおすすめ
⚫︎アミノ酸キレートのマグネシウムは、グリシン酸マグネシウム、タウリン酸マグネシウムがよい
⚫︎経皮では、「塩化マグネシウム」を入浴剤として使ったり肌に塗るなどがおすすめ
⚫︎低血圧の人は低血圧を促進するのでゆっくりはじめる
その他ビタミン・ミネラル
高タンパク/低糖質の食事とプロテインが継続でき、鉄、マグネシウムなど優先度の高いミネラル摂取が定着した段階で次のステップに進みましょう。
その他必要なビタミン・ミネラルのポイントをまとめてみます。
⚫︎生きるエネルギー(ATP)を量産するための補酵素、補因子を摂る
⚫︎鉄とマグネシウムにビタミンB群、ビタミンC、ビタミンEを加えた5つがセット(新ATPセット)
体によい栄養は、脳の働きにもよい
結局のところ、体によい栄養は、脳の働きにもよいのです。
これまでの藤川先生の本でも繰り返し書かれている
「高タンパク/低糖質の食事、プロテイン、新ATPセット」は、健康の維持にも不調からの回復にも脳の働きにもよいということです。
栄養療法のはじめ方
栄養療法をはじめる際の順番や栄養の摂取目安について解説します。
大人の場合
ステップ①:<病気を予防する食事>の食事を実践する
ステップ②:鉄の摂取をはじめる(成長期の子どもや女性でフェリチン100未満の方)
ステップ③:マグネシウム摂取をはじめる
ステップ④:ビタミンB、ビタミンC、ビタミンEの摂取をはじめる
1日の摂取目安
・プロテイン:20g(60cc)✖️2回が目標
※少量からはじめ自分の体調を見ながら増量
・鉄:Now アイアン36mg(キレート鉄)、必要量は約100mg
・マグネシウム:400〜800mg
・ビタミンB:Bー50コンプレックス、必要量は100〜300mg
・ビタミンC:C1000、必要量は3000mg〜9000mg
・ビタミンE:E400(d-α-トコフェロール含有)、必要量は400〜800IU
サプリ(新ATPセット)飲み方の参考例・1日量
朝 | 昼 | 夕 | |
鉄 | Nowアイアン36mg (キレート鉄)3錠 | ||
マグネシウム | 100mg✖️2錠 | 100mg✖️2錠 | |
ビタミンB | Bー50コンプレックス 2錠 | Bー50コンプレックス 2錠 | |
ビタミンC | C1000 3錠 | C1000 3錠 | C1000 3錠 |
ビタミンE | E400 (d-α-トコフェロール含有)1錠 |
※鉄とEは同時に摂取してはいけません。Eは朝、鉄は夕というように8時間ほど時間をずらして服用してください。(Eが鉄の吸収を妨げるため)
※マグネシウムとビタミンCは、お腹がゆるくならない最大量を摂ります。お腹がゆるくなったら減量してください。
※B50は夜遅い時間に飲むと不眠になることがあります。夕方はできるだけ早い時間に飲むようにしてください。
このセットは健康維持や病気からの回復において第一選択になるはずです。
うつ、パニック、イライラ、怒りっぽいなどのメンタル不調、不眠に悩む方は、新ATPセットに加えてナイアシンアミドを摂取してください。
500mg✖️3錠(朝昼夕1錠)で開始して、1週間後には6錠(朝昼夕2錠)に増量します。
吐き気や眠気が出たら減量してください。
子どもの場合
ステップ②までは大人と同じです。
ステップ③:ナイアシンアミドを摂取する
ステップ④:マグネシウムを摂取する
ステップ⑤:ステップ④までがしっかり飲めていたら、小学校中学年〜中学生はビタミンB、ビタミンC、ビタミンEを加えてもよいでしょう。
子どもの栄養療法は必ず親、特にお母さんも一緒にはじめます!
子どもだけではプロテインもサプリも飲みませんし、続かないのです。
1日の摂取目安
・プロテイン:体重の1/2g、1日2g(6cc)〜5g(15cc)で十分
※プロテインは最初に無理な量を与えすぎない
・鉄:サプリは舐めるタイプのチュアブル鉄27mg✖️2錠(夕に1回)
・ナイアシンアミド(皮膚や粘膜の健康維持や脳神経を正常に働かせる効果あり)
6歳までは1000mg(1日2回、朝夕)〜1500mg(1日3回、朝昼夕)
7歳からは2000mg(1日2回、朝夕)〜3000mg(1日3回、朝昼夕)
子どもはカプセルが飲めない場合が多いのでカプセルを外し、(かなり苦いので)中身をココア、チョコアイス、チョコプロテイン、ミロ、バナナ味プロテインなどに混ぜると飲みやすいようです。
・マグネシウム:基本量は100mg✖️2錠を2回
お腹がゆるくなれば100mg✖️1錠に減量
お腹がゆるくなければ100mg✖️4錠に増量
・その他ビタミン:メグビーミックスを推奨
1包にビタミンCが2000mg、ビタミンB1・B2・B6が15mg、ナイアシンアミドが150mg含まれています。
ビタミンC投与量の最大量は、10歳まで「年齢✖️1g」なので、
2〜3歳で1/2包✖️2回、
4歳以降は1包✖️2回が目安
メグビーミックスとは、分子栄養学の提唱者でありメグビー創設者 三石巌先生の会社の製品です。
発達に課題がある子どもの栄養療法
ステップは一般の子どもの場合と同じですが、不足している栄養が多いと思われるぶん、摂取目安量が多くなります。
1日の摂取目安
・プロテイン:5g(15cc)〜10g(30cc)✖️2回
※焦って量を盛りすぎないことが最重要です。
・鉄:サプリメントが飲めるならNowアイアン36mg✖️2〜3錠、
もしくは舐めるタイプのチュアブル鉄27mg✖️2〜4錠
・ナイアシンアミド
6歳までは1000mg(1日2回、朝夕)〜1500mg(1日3回、朝昼夕)
7歳からは2000mg(1日2回、朝夕)〜3000mg(1日3回、朝昼夕)
・フラッシュフリーナイアシン(ノーフラッシュナイアシン)
ナイアシンアミドはかなり苦いので、無味のフラッシュフリーナイアシンやノーフラッシュナイアシンを選択することもできます。
1〜6歳までは640mg✖️2〜3錠(1日2〜3回に分けて)
7歳からは640mg✖️4〜6錠(1日2〜3回に分けて)
※顔が赤くなったり、ピリピリとしたかゆみを感じたりする「ナイアシンフラッシュ」が出ることがあります。
ナイアシンアミドでは約1%、フラッシュフリーでは10%の確率で起こるとされています。
フラッシュフリーナイアシンは少量からはじめてください。
・マグネシウム:100mg✖️2〜4カプセル
カプセルの中身を出してプロテインに混ぜるなどでもよい。
※お腹がゆるくなれば減量
・塩化マグネシウム:400〜600gを入浴剤として毎日入りましょう
経口だけでなく経皮も合わせるとよく、こちらはお腹はゆるくなりません。
・その他ビタミン:メグビーミックス、メグビードリンクを推奨
メグビーミックスは1包にビタミンCが2000mg、ビタミンB1・B2・B6が15mg、ナイアシンアミドが150mg含まれています。
メグビードリンクは1パックにビタミンC3000mg、ビタミンB1、B2 、B6が10mg、ナイアシンアミド100mg、ビタミンE20mg含まれています。
どちらも粉末で、ミックスは甘さ控えめで酸味が強く、ドリンクは甘みがありミックスより酸味が少ないです。
※子どもはビタミンに進む際は慎重に!
注意事項が多くなっていますが、サプリは間違った飲み方をすると余計に不調になることがあるので(親子ともに経験あり)、体調を観察しながら、慎重に進めましょう!
ADHDはナイアシン不足型とマグネシウム不足型がある
藤川先生はこれまでの書籍でも「精神病にはナイアシンが一押し」と述べ、精神の安定のためにナイアシン類の処方をされています。
ADHDの治療はナイアシンアミド(もしくはフラッシュフリーナイアシン)とマグネシウムから開始し、ナイアシンアミドで落ち着く子どもがいる一方で、まれに効果が出ない子、かえって落ち着かなくなる子がいたそうです。
こうした子どもに、いったんナイアシンアミドを中止してマグネシウムを与え増やしていくとみるみる改善した例が出てきたことでADHDには「ナイアシン不足型」と「マグネシウム不足型」があると発見。
これは最近の藤川先生がアップデートされた内容で、この最新本にしか載っていない情報です。
改善症例
なや美さん、こまりさん、ミス男さんのような悩みが改善した症例をご紹介します。
子どもの2例は最新本の『天才ごはん』から、男性の1例は『薬に頼らずうつを治す方法』からご紹介します。
起立性調節障害(OD)の女子小学生
『親子ではじめる!天才ごはん』p.165より
症例①:小学5年生、女子
ー症状ー
R3年10月受診
他院での血液検査BUN 11.8、フェリチン76
(BUNはタンパク質の指標で20以上が目標、フェリチンは貯蔵鉄でまずは100が目標)
- ここ数年朝起きが悪い
- 登校できない
- 食が細い
ー治療内容ー
- 受診の少し前からプロテイン5g(15cc)✖️2回、鉄27mg✖️2錠、C1000✖️2錠開始
- ESポリタミン2g✖️2包、抗精神薬ドグマチール50✖️2錠、プロマックD(亜鉛)✖️2錠を処方
ー経過ー
同年11月
- プロテイン5〜7g✖️2回
- 食欲が出てきた
- 今まで午後からしか登校できなかったのが、午前中から行けるようになった
R4年1月
- かなり元気になって朝から登校できるようになった
- 血液検査BUN 18.9、フェリチン 81.5
- 食欲旺盛で卵、肉を食べている
- 抗精神薬ドグマチール50✖️1錠、プロマックD✖️1錠に減薬
同年2月
- 順調に登校できている
- 食べられなかった給食も食べられるようになり食欲旺盛
- ドグマチール、プロマックD中止
- 塩化マグネシウムを勧める
同年4月
- かなり元気になった
- 月曜日だけ車で送ってもらい、ほかの日は自分で登下校できるようになった
- ビタミンE400✖️1錠、ナイアシンアミド500mg✖️4錠、マグネシウムチュアブル(舐めるタイプ)を開始
- 定期的な通院は終了
食が細い方には「食欲セット」
藤川理論の栄養療法では、「高タンパク/低糖質の食事、プロテイン、新ATPセット」と基本的にはすべての人が同じように進めていきます。
しかし食が細い方は肉や卵をモリモリ食べられないので「食欲セット」を処方しているそうです。
症例のESポリタミン、ドグマチール、プロマックDやマーズレンなどがそうです。
うつ病の治療薬でもあり胃薬でもあるドグマチールは処方が入りますが
ESポリタミンはEAA、マーズレンはグルタミンという商品名で購入できますし、プロマックDは亜鉛なのでサプリで代用できます。
いうことが聞けず、対人トラブルが絶えない男子小学生
『親子ではじめる!天才ごはん』p.154より
症例②:小学3年生、男子
ー症状ー
R2年10月受診
他院での血液検査はBUN 17.4、フェリチン25.6
- 母親のいうことが まったく聞けず、一日中怒られている
- 学校でも対人トラブルが頻回で、頻繁に担任の先生が自宅訪問する
ー治療内容ー
- 少し前から少量のプロテインを開始し、卵や肉を食べることができる
- 高タンパク/低糖食の食事とプロテイン✖️2回
- 鉄剤フェルム、ESポリタミン2g✖️2回を処方
- ナイアシンアミドを開始
ー経過ー
R2年11月
- プロテイン10g(30cc)✖️2回飲めている
- ナイアシンアミドを増量すると吐き気が出るため、500mg✖️3錠とする
- 鉄剤フェルム、ESポリタミンは飲めている
- 聞き分けがよくなり、あまり怒らなくても済むようになった
- 自分で宿題をするようになった
同年12月
- 字が読めるようになり、書字もきれいになった
- 怒らなくてもよくなった
- ビタミンB50、ビタミンC1000、ビタミンE400を開始
R3年7月〜R4年1月
- 素直になり、母親の話を聞けるようになった
- 学校では何も問題がなく、成績が中位に上がった
- 算盤は小4で3級になり、きれいな字も書けるようになった
- BUN 15.8、フェリチン235となり、鉄剤フェルむ100mgを鉄含有量が少ないフェロミア50mgに変更して減量
同年6月
- 塩化マグネシウム入浴をはじめた
- 友人と仲良く遊べるようになった
- はじめて他人から ほめられ喜んでいた
同年7月
- 成績は中の上
- トラブルはまったくなく、いたって普通
- 整理整頓は相変わらず苦手
タンパク質不足➕プレッシャーうつ
『薬に頼らずうつを治す方法』p.98
症例③:40代 、男性
ー症状ー
血液検査BUN 14.6、フェリチン223
- 課長に昇進後、激しい動悸や不安感などが出てきた
- 通勤時に発作が起きる
- 頭がボーッとして回らない
ー治療内容ー
- 高タンパク/低糖質の食事、プロテインを開始
- ジェイゾロフト(抗うつ薬)50mg、ドグマチール(食欲増進&抗うつ薬)100mg、メイラックス(抗不安薬)0.5mg
ー経過ー
初診から1週間後
- 食欲が出てきた
- 夜も眠れるようになってきた
- 気分もラク
初診から1カ月後
- プロテイン続いている
- 食欲が戻り肉や卵を食べる量もだんだん増えてきた
- 糖質は自然と減ってきた
- 夜よく眠れるようになった
- 薬がよく効いて眠くなるので、メイラックス(抗不安薬)を中止
初診から5カ月後
- 薬をすべて中止
- 高タンパク/低糖質の食事、プロテインで元気に仕事に邁進している
最後に:わが家の実体験
2019年に私は藤川先生の本にたどりつき、パニック障害克服に向けて実践をしてきました。
3〜4回ほど失敗をして痛い目に遭ったこともありますが、「プロテインやサプリを焦って盛らない」「本に忠実に」「その時の体調によっては一時中断する」と決めたマイルールを守っていれば順調です😊
栄養療法で私がまず実感したのは、冷え性の改善でした。タンパク質と鉄の摂取で真冬の足先の冷えが全然違いましたね。
しっかり満たされると冷え性がなくなり、サボったり失敗で摂取できてないと冷えるといった具合で非常に体感としてわかりやすかったです。
そして次は体力がつきました。
産後から5年ほど、まともに運動をしたことがなかったのですが、栄養療法をはじめてから朝のウォーキングをはじめました。
週1回1時間のエアロビクス教室にも通いはじめ、最初は苦しかった運動が今では楽に行えるようにもなりました。
実践4年目で糖質制限も1年しっかりできるようになってからは、頭の回転がよくなったと感じています。
昨年2022年はファイナンシャルプランナー3級と日商簿記3級の資格を独学で勉強し合格しました。
「勉強中に眠くならない」「頭にスーッと入ってくる感覚がある」「難しくても根気強く参考書を向き合える」など、まさにこの栄養療法は「天才ごはん」であると実感しています。
「頭がよくなる」というよりは、本来の自分の力を十分に発揮できるという方がしっくりきます。
そして頭と体が楽になる一方でメンタルはまだ上下したり、パニック障害の予期不安などはときどきあります。
それが、今回の最新本でナイアシンアミドの重要性を再認識し、しっかりと摂取しているところです。
今まではナイアシンを100mg✖️2〜3錠飲むくらいで、全然量が足りていなかったのと、ナイアシンフラッシュや副作用の吐き気などによって栄養療法が中断したことなども失敗の原因だとよくわかりました。
私と同じように子どもたちも食事を中心に栄養療法をはじめ、さまざまな変化がありました。
走るのも歩くのも嫌い、少食で体力がなく帰宅後に宿題もせずソファで寝ていた長女は1年後には運動が苦ではなくなり、給食もモリモリ食べ学校を楽しみ、宿題を済ませられるようになりました。
パンや麺、甘いものが大好きでやめられず癇癪も多かった二女は、今ではパン、麺をほとんど食べなくなり、お菓子も食べない日があるくらいです。
癇癪は頻度は減ったものの、寝起きや帰宅後など機嫌の悪いことも多く、今回の最新本を読んでからナイアシンアミドを追加して様子を見ているところです。
一般人でも、本を見ながら実践し効果を出せることが、本当に藤川先生の本の素晴らしいところだと思います!ありがとうございます!
まとめ
・子どもの成績や落ち着きのなさ、大人の仕事や将来の不安など、悩みの解決となる鍵は「脳の働き」
・脳の働きをよくするには、まず栄養
・バランスのいい食事ではなく、タンパク質をはじめとした脳の働きを良くする栄養を十分に満たすことが第一
・栄養を十分に満たしていけば、頭と心の調子が整い、落ち着きや集中力、意欲が生まれる
・栄養だけで脳の働きがよくなるのではなく、学習による刺激が必要
・タンパク質は、1日に体重✖️1gは最低必要。余裕をもって1.5g〜2gは確保したい
・毎日、卵3個➕肉200g と ホエイプロテイン20g✖️2回を摂取する
・糖質を減らす
・悪い脂質は避けて、良質の脂質を摂取する
・食塩をやめ、天然塩に変える
・子どもの栄養療法は、プロテイン→鉄→ナイアシンアミド→マグネシウムで、定着したらビタミンB、ビタミンC、ビタミンEを加えてもよい
・発達に課題のある子どもは摂取量を増量
・ADHDにはナイアシン不足型とマグネシウム不足型がある
・食欲のない方は「食欲セット」
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